本蛇足(あとがき)は
・Haneotoに掲載されているもの
・ムーンライノトベルズの活動報告に掲載されているもの
と同一であり、2017年に書かれた以前のものと相違はありません。
ほかの蛇足は全部ブログにあるのに、場所が分かれているのもどうなんだ、という理由で、今更ですがこちらにも掲載しておきます。
性質上、「地獄の底でふたりきり」のネタバレを多分に含んでおりますので、未読の方はご注意ください。
まずは、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
リメイクだから、たぶん三ヶ月くらいで終わるやろ(鼻ホジ)と思い立ってからはや一年。
ようやく、本当にようやく書き直し作業を終えることができました。(やったー!)
お前は何を言っているんだ? という方のために説明すると、この作品は2012年ごろに本サイトにて公開していた「箱庭の乙女」という作品の初期プロットを元に書かれた、スピンオフ的なものでした。ちなみに公開は2013年。ぶっちゃけ筆力があれすぎて、今の私には直視できません。
……それはまあ、置いておくとして、このときは恋愛というよりはホラー色の方が強く、タイトルもそれを意識して「闇止ミ病ミ。」という若干厨二病くさいものでした。R18描写もなく、アダムによるあれなシーンも割と濁して書いていました(まだこのころの私には恥じらいがあった)
そこから月日は流れ2015年の春、番外編としてレボルト視点の物語「蛇の毒白」を公開。
「闇止ミ病ミ。」で濁しまくってたR描写も完全オープンにし、一切のためらいなく楽しくエロを描いていたと記憶しています。
「闇止ミ病ミ。」と「蛇の毒白」、この二作品を持って「闇止ミ病ミ。」というシリーズは完結しました。
というか、していました。
しかし2016年の夏、サイトをPC環境でも快適に見れるように移転。
それをきっかけに、いつもの書き直したい病が発症。割と最近書いた「蛇の毒白」はともかく、本編の方がぶっちゃけかなり納得いかない出来だったため、二本を一本にまとめ上げるリメイク作業を敢行。
この時点では、描写だけは変えてストーリーは変えない予定でした。変えてもまあ、ちょっとした部分だけかなって感じだったんですが……。
出来上がったものは、もう完全にリメイクとは名ばかりの同じ皮を被った別作品でした。
そういうわけで、最終話を書き終わった現在、急遽タイトルを変更しました。
こっちの方が今の本編の雰囲気に合ってると思います。
リメイク前の方が好きだった方はすみません。(いないと信じてる)
……と、この作品の経緯、もとい説明が終わったところでリメイク前との違いを一応大雑把に説明すると
・レボルトが邪悪になった
・イヴが病んだ
って感じです。
一点目は、レボルトのイヴに対しての感情を改めて考えた結果こうなりました。
二点目は、前はそんなにレボルトに対して転生後のイヴが執着してなかったなぁ、と考えた結果のありさまです。
やることやってるけど、この二人と並べるとアダムがまともに見える。
……いや、まともじゃないけど。
実は、ブログのほうでリメイクを告知した時「蛇と少女、地獄の底でふたりきり」、っていう言葉を最後に書いたんですが、最終的に言葉通りのオチになりました。
最後にイヴとレボルトがいる場所がどこなのか。
レボルトは「楽園ではない」と言っていますが、明確にどこなのか、それを回答はしていません。
そして、イヴもあえて深くは聞いていない。
だって、どうでもいいんです。
最終的なイヴの望みはレボルトと一緒にいることであって、場所なんて正直どこでもいい。
最後にイヴが言っていた通り、檻だって、それこそ地獄だって、構わないのです。
そんなわけで、その他、王様なんで子供サイズなの? とか、結局道ってなんなんだよ、どうやってイヴはこっちに戻ってきたんだ、とか、アダムは最終どうなったんだ、とか色々疑問点も残ってるかもしれません。
それらひっくるめて全部、レボルトとイヴにとってはどうでもいい。
だって、関係のないことだから。
だから、彼らがどうなったのかイヴは知ろうとも思わないし、レボルトも教えない。
ふたりは幸せ。だから、これでいいのです。
地獄の底でふたりきり、これにておしまい。
あと、2、3話番外編的なものは書こうと思っているので正確にはもう少し続くんですが、本編はもう終わりです。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
またいつか、世界のどこかで会いましょう。
2017/06/02 鵺本しをり
コメントを残す